猛獣に射抜かれる様な愛


車を走らせる事一時間半



俊也が拘束されている刑務所へ着くと駐車場へ車を停めて入り口へと向かう



あの時、俊也達を逮捕したのは結菜達特殊部隊故に監獄へはすんなり入れる筈



結菜はそう自覚していた



案の定中へと入り監視警察官へと己の警察手帳を見せ直接話し、聞きたい事があると伝えれば中へと入れてくれた



幾つもある牢獄の間を歩き俊也がいる牢獄へと突き進む



暫くして俊也がいる牢獄の前で立ち止まり監視警察官はその場に立ち尽くす




「此処です」


「ちょっと席を外して貰えない?」


「いくら貴女でもそれは…」


「5分だけで良いの。直ぐすむから、5分だけお願い」


「……わかりました」




監視警察官は結菜の懇願に渋々納得し、監獄の鍵を開き結菜を中へと導きその場から去って行った。



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