バス恋


そして
その男の子は

びっくりしたのか

なにも
しゃべらず
私をずっと
見ている


落ち着いて
その男の子を
見ると


茶色いさらっとした髪

ぱちっとした
二重の目に長い睫毛

それに色白の
すべすべの肌


もてる要素を
全部もったようなやつだった



私はじっと顔を
見ていると

『俺 入ります
バスケ部』


『ほんとにっ?
ありがとー
私咲谷伊世ね
バスケ部の
マネージャー
やってるんだ』


『俺は向井彼方です
先輩は彼方って
呼んでください

俺は先輩のこと
伊世先輩ってよびます』

『分かったぁ
じゃぁこっちきて』


優先輩にこのことを
伝えるため
バスケ部員がいる
ところまでいった
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