UNDERWORLD

三日後

俺は運命の別れ道に向かっている。
牢獄を出、長い通路を歩いている。

暫く歩くと看守が
『この先は道が二つに別れている。一つは上り、もう一つは下りの階段だ。どちらに進んでも後戻りは出来ない。そこで質問だが、どちらに行くかもう決まったか?』

看守の問いに俺は頷く

『よし。』

そう言うとさらに歩いて行く。
すると、正面に例の階段が見えてくる。
看守は
『どっちに行くんだ?』

俺は迷わず
『下り。』
と答えるとそちらに再び歩き出す。

暫く下って行くとエレベーターが有り看守と一緒に乗る。矢印は当然下。

『チーン』

どうやら着いたようだ。
ドアが開くとそこには神がいた。
エレベーターを降りる前に手枷や足枷を全部取られ外に出るよう促される。
俺は思わず
『良いのかい?外しちゃって?ここでお前ら殺して逃げるかもしれないぜ?』

看守は笑って答える
『そうしたければそうしても構わないが生憎これは下り専用のエレベーター、この一本道の先はセキュリティが万全の扉があるだけで逃げ道などないんだよ。』

余りの笑いっぷりにイラっとしたが神が
『そんな事しない事は分かってます。する気ならそんな事聞かないでしょう。仮に暴れても私が貴方を抑えますので。』
そう言うと俺を睨みつけ殺気を放つ。
今までに感じた事の無い恐ろしい物だった。
不覚にも俺はたじろいでしまった。
それを感じたのか神はまた表情を緩め
『貴方はまだまだ発展途上ですが必ずそのポテンシャルを発揮しいずれは頂点を目指せる男になるでしょう。ちなみに私のランクは一番上です。その辺りの詳細を中でお話しましょう。しかし、その前にこれを右手の人差し指に着けて下さい。』

神は指輪の様な物を俺に手渡し言われるがまま装着した。

『それはここで生きて行く為に必要な物です。一度嵌めれば死ぬか特別な許可が無い限り取れません。無理矢理に取ろうとした場合は貴方に猛毒が注入されるのでご注意下さい。』

たしかに抜けない。どうゆう仕組みかは知らないが指を切断しない限り無理だろう。

『ま、その指輪の説明等も有りますので付いて来て下さい。』

俺のUNDERWORLDでの人生が始まる。
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