大きなクリスマスツリーの下で
「おまえ・・・・・・いや・・・・・・」
涼は、一瞬何かを言いかけてやめた。

そして、再び少し間を置いて、
「おまえ、日本に帰って来る気はないか? 」
涼は、思い切ったように言った。

「なんで急にそんなことを・・・・・・・? 」
誠司が不思議そうに聞き返した。

「急じゃない・・・・・・ずっと思っていたことだ」
涼は強い気持ちで答えた。

「来年、旅館をリーニューアルしようと思うんだ。良かったら、おまえにも旅館を手伝ってもらいたいと思っているんだ・・・・・・」

涼は、誠司に会いにきた理由を告げた。










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