大きなクリスマスツリーの下で
「どうだろう・・・・・・おまえも、いつまでもアメリカに住むつもりなんかないんだろう?  それだったら、日本に戻ってこいよ」

涼は、一方的に誠司が、アメリカに住む気などないように思っている。

「ちょっと待ってくれよ。勝手に決めつけないでくれないか・・・・・・俺には俺の都合があるんだ」

「都合って・・・・・・!?」

「・・・・・・」

誠司は、涼の問いかけに黙ったままだった。

「仕事のことか・・・・・・? 」

「・・・・・・」
誠司は、答えたくない表情をする。


「女なのか・・・・・・!? 」
涼は、誠司の心の中を探るように聞いた。



< 12 / 95 >

この作品をシェア

pagetop