大きなクリスマスツリーの下で
誠司は、一瞬バツが悪い顔をした。

その表情を見た涼は、女だと直感した。

「確か、おまえにはアメリカ人の恋人がいたよな・・・・・・名前は・・・・・・」

「エミリーだよ」
涼が必死に思い出そうと考えていると、誠司があっさりと答えた。


「そうだ、エミリーだ」
涼は、新婚旅行でロスを訪ねた。その時、誠司から恋人のエミリーを紹介されたことを覚えていた。







< 13 / 95 >

この作品をシェア

pagetop