大きなクリスマスツリーの下で
「今から、俺と一緒に外に出れないか? 」

涼が誘う。

「今からは、夜の客でレストランは忙しくなるから無理だな」
誠司は、あっけにとられた顔で答えた。

「夜の十時過ぎだったら、仕事が終わるから、その後はどうだろう? 」

「そうか・・・・・・それじゃ・・・・・・」

涼は思い出したように、サマージャケットの内ポケットに手を入れて、何かを取り出そうとする。




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