大きなクリスマスツリーの下で
「君と別れたいんだ」
今度は、エミリーを見て聞こえるように言った。

「別レタイッテ・・・・・・・ドウイウコトナノ!?  私、何カ気ニ入ラナイコトデモシタノ? 」
エミリーは、愕然(がくぜん)とした表情で誠司に言い寄って来た。

誠司はエミリーから離れて、
「君が悪い訳じゃない。お互いの将来を考えて決めたことだ」
と、真顔で言った。

「ソレハ、ドウイウコト!? 」
エミリーは、半泣きで強い口調で聞く。
そして、感情的に英語でしゃべり出す。

エミリーの言葉は、涙まじりの英語で聞き取れなかったが、言っている内容は推測できた。納得できる理由が聞きたいということだった。








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