大きなクリスマスツリーの下で
二人は、キッチンと隣り合わせにあるダイニングテーブルに前に来た。

テーブルの上には、料理が並べられている。

誠司と涼は、隣合わせに座った。

テーブルからベランダが見えて、その向こうに高層の建物が見える。
ちょうど夕暮れ時、建物のすき間に陽が傾きはじめている。

「ビールニシマスカ? 」
ジェーンがしゃがんで、冷蔵庫を覗きながら聞いた。

「ビールでいいよな」
誠司が涼に聞く。

「ああ」
涼が返事をすると、誠司が立ち上がる。

「ジェーン、ビールでいいよ」
誠司は、気を使い冷蔵庫まで取りに行く。

誠司が、缶のバトワイザーを二つテーブルに置く。
その後をジェーンが、コンロに鉄鍋をのせてテーブルに置いた。

「これは・・・・・・!? 」
涼が鉄鍋を興味深く見る。

「オ兄サンカラ、プレゼントサレタモノデス」
ジェーンは、嬉しそうに薄笑いをして答えた。









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