大きなクリスマスツリーの下で
三人は扉の方を向く。
扉が開くと、話題のトムがリビングに入って来た。
トムの顔を見るなり、三人は驚いたような表情をする。

ジェーンは、トムと抱擁した後、不思議そうな表情で帰宅した理由を聞いた。
トムは、誠司と涼に会うため、仕事を早目に終えたことを話した。

トムは、角刈りのヘアースタイルに、半袖のシャツから太い腕がはみ出ている。
学生時代は、アメリカンフットボールの選手だったため、背が高く体つきもガッチリとしている。
　
トムが、誠司と涼の横に立つと、ひとまわり体が大きく見える。

誠司は、久しぶりに会うトムに感激した様子で握手をした。そして、兄の涼を紹介した。

「ハウ　ドウ　ユー　ドウ。アイム　グラド　トウ　ミーチュウー」
涼は、片言の英語で挨拶をする。

「ハジメマシテ・・・・・・」
トムも、片言の日本語で挨拶をした。










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表紙・目次

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