大きなクリスマスツリーの下で
「兄さんは、すべてを知っていて、自分に会いにきたんだな! 」
誠司は、強く確かめるような言い方をしたが、その表情は怒っている。

「いや・・・・・・」
突然のことで涼は、言葉をにごした。

「ジェーンが知らせたんだな・・・・・・・エミリーと別れたことも、ロスを離れることも!」
誠司は、ジェーンを責めるように言った。

「セイジ・・・・・・気ヲ悪クシタラ、ゴ免ナサイ。デモ・・・・・・エミリート別レテ、スゴク落チ込ンデイタカラ・・・・・・」
ジェーンは、弁解するような言い方をした。

「ジェーンは、おまえのことを心配して、自分に手紙をくれたんだ。恋人と別れて、やけになっているんじゃないかって・・・・・・」
涼は、ジェーンをかばうように言った。



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