大きなクリスマスツリーの下で
リビングには、涼がダーイニングテーブルの椅子に座っている。
テーブルの真ん中には、フルーツの盛り合わせが置いてあった。

誠司と涼が目を合わす。
二人ともバツが悪い。

「俺、帰るから・・・・・・明日、迎えに来る・・・・・・」
誠司は、そっけなく言ってリビングを出ようとする。

「食べていかないのか? 」
涼は、チラリとフルーツの盛り合わせを見ながら無表情で聞いた。

「・・・・・・・いいよ」
誠司は、少し間を置いて答えた後、リビングを出て行った。

ジェーンとトムが、誠司の見送りに行く。

戸口の扉が開いて閉まる音がした後、ジェーンとトムがリビングに戻ってきた。




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