大きなクリスマスツリーの下で

次の日の朝。

涼はジェーンと一緒に、キッチンにいた。
涼は上下ジャージ姿で、ジェーンはTシャツにハーフパンツ姿だった。

涼が目を覚ますと、ジェーンは朝食の準備をしていた。
涼のために日本食を作っている。
白ご飯、みそ汁、漬け物を用意していた。

涼が手伝うと言い出した。
ジェーンは、一度は断った。

しかし、「だし巻きタマゴの作り方を教えようか? 」と涼が尋ねると、ジェーンは興味深い顔をした。

だし巻きタマゴは、ジェーンが日本に来て食べたものの中で、初めて美味しいと思ったものだった。

特に涼が作るだし巻きタマゴは、天下一品だった。
涼は、そのことを覚えていた。

出し巻きタマゴの作り方を教えてもらえるならと、ジェーンは、涼をキッチンに招いた。




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