大きなクリスマスツリーの下で
正午。
誠司はロサンゼルス空港にいた。

 
誠司は、涼を空港に連れて行き見送る予定だった。
しかし、朝方職場から電話が入った。

昨夜、誠司の職場のスタッフが帰宅途中に交通事故を起こした。
車は三名乗っていた。三名ともスタッフだった。
三名は緊急入院をした。
そのため、朝食を準備するスタッフの人数が不足した。

責任者の誠司としては、仕事に出向くことになった。
仕事がひと段落した時、ジェーンに連絡をした。


今日ジェーンは、得意先と会う約束があるため、涼につきあえない。

ジェーンの困った表情を見た涼は、誠司と電話で話す。

誠司から事情を聞くと、
「わかった。俺のことはいいから、仕事をしろ」
と、納得して答えた。

誠司は仕事を昼までに都合をつけて、空港で涼と会う約束をする。

涼は、ひとりで空港に向った。











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