大きなクリスマスツリーの下で
誠司は、涼にどうしても言いたいことがあった。
昨夜は冷静に説明できなかった。

自分は、フラフラした気持ちで、ニューヨークへ行くのではない。

確かにエミリーと別れた時は、すごく落ち込んでいた。
このままアメリカにいても、何も意味がない気がする。
なにもやる気が起こらない。
このまま日本に帰ろうか・・・・・・・。

自分自身の無気力さに腹が立つこともあった。

そんな時、職場の仲間が励ましてくれた。
そのことで、誠司はアメリカに来て、すばらしい仲間と出会えたことを改めて知った。

このままではいけない。誠司の中で強い気持ちがめばえた。

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