大きなクリスマスツリーの下で
「引越シノ準備ワ、ドウ? 」
誠司が電話に出ると、ジェーンの明るい声がした。

「ああ、なんとか終わりそうだ」
誠司が、寝室のベットに腰掛けた。

「イツ、ニューヨークニ行クノ?」
「十二月になって、すぐだ」
「ソウ・・・・・・トウトウ行クノネ・・・・・・」
ジェーンの声には、寂しさみたいなものが混じっていた。

「たまにはロスに帰ってくるよ。それに、ジェーンもニューヨークに遊びに来ればいいじゃないか」
誠司は、ジェーンに気を使い明るく声で言った。

「ネエ・・・・・・良カッタラ・・・・・・・ディズニーランドニ行カナイ?」
ジェーンは少し間を置いて、考えながら尋ねた。

「えっ!? ディズニー・・・・・・」
唐突の誘いだったため、誠司は理解出来ない答え方をする。





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