大きなクリスマスツリーの下で
「ソレジャ、明日ノ夜ニ行カナイ? 明日ダト都合ガイインダケド・・・・・」
「明日の夜ね・・・・・・わかった。明日の夜に行こう」

「ソレジャ、明日ノ夜七時ニ、ゲート前デ待ッテテクレナイ? 」
「わかった」
誠司がジェーンと約束をした後、携帯電話を切った。

誠司は立ち上がり、ベット横の壁にある扉付きの窓を開けた。
 
冷たい風が部屋の中に吹き込む。

誠司が窓から顔を出した。
部屋は三階にある。

見上げると、夜空は雲ひとつなく満月が大きく見える。
見下ろすと、コンクリートで出来ているアパートがいくつも立ち並んでいる。

ずっと見慣れた風景だが、もう見れないとなると、少し寂しい気がした。
 









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