大きなクリスマスツリーの下で
「ディズニーランドはどうだったんだ? 」

「すごく楽しかったよ・・・・・・あんなに楽しい所とは思わなかった」
涼は、にや笑いで答えた。

「何にゃけているんだよ・・・・・・」
涼の顔を見て、誠司は気味が悪いように言う。

その後、涼は、スペースマウンテンに乗った時のことを興奮したように話始めた。

誠司は、あきれた様子で聞き入る。

まさか涼は、ティズニーランドのアトラクションを楽しむために、ロスに来たわけではないだろう。一体、何の目的で来たのか、涼の本心が気になった。

「次はどこへ行くんだ? 」
涼は、にゃけ顔で聞いた。


「なぁ、昼御飯はどうする? 」
誠司が、車をゆっくり走らせながら腕時計を見る。時刻は、午前十一時を少し過ぎている。

「そうだな・・・・・・別になんでもかまわない」

「そうか・・・・・・それじゃ、リトル・トーキョーに行こう」
と言って、誠司は車を加速させた。








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