大きなクリスマスツリーの下で
誠司は、このままエミリーと会っていいものかと思った。

どうして、ここに来たのか?
疑問ばかり生まれる。

しかし、ジェーンに頼んで自分に会いに来たのは、よっぽどのことがあるんだろう。

思えば、自分から一方的な別れ方だった。
エミリーにとっては、何か言いたいことがあるに違いない。
もし、自分に対して何か言いたいことがあるなら、聞いてみよう。

誠司は、覚悟みたいなものを決めて、
「それじゃ、中に入るか」
エミリーにチケットを渡した。

二人はゲート内で入った。






< 81 / 95 >

この作品をシェア

pagetop