大きなクリスマスツリーの下で
誠司は、しばらく遠くのクリスマス・ツリーを眺めた。
色鮮やかに電飾は輝き続ける。

誠司は、もう二度とエミリーに会うことはないと思った。

エミリーが母親になることを聞いて、自分より、ずっと先の未来を、彼女は進んでいるように思えた。
間違いなく、彼女は自分の人生を歩き始めている。大人びた彼女を見て、誠司は素直にそう思った。

園内から、閉館のアナウンスが聞こえてきた。
誠司は、クリスマスツリーを背にして歩き出した。




完。

< 95 / 95 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君だけに夢をもう一度 ~完結編~
kboy/著

総文字数/47,901

青春・友情137ページ

表紙を見る
君だけに夢をもう一度
kboy/著

総文字数/31,267

青春・友情76ページ

表紙を見る
テンポラリー・ジョブ
kboy/著

総文字数/21,955

恋愛(その他)51ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop