お星さまとお月さま。


「いえ、大丈夫ですよ。ご心配なく」


そういい終わるや否や、ポケットからハンカチを取り出した。


まあ「女の子らしい」というレッテルを貼られている私には
必需品だよね。




「あれ?ていうか、美月じゃん!」

いきなり指差されながら、この男は興奮気味に喋りだす。


「うっわ~、あの噂の病弱のオヒメサマだ~!」



…何、コイツ。


しかも、噂って…どこから…?



「あの…名前は?」


必死で怒りを隠し、ニッコリと微笑んだ。


「悠星!…それとさ」




ニヤリと不敵な笑みを浮かべると...





「…キャラ作ってるんだ?」
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