運命の人
体育館に着いて入場して
校長の長い話。生徒会長の話だの
長い。怠い。しんどいで。
でも横でバカみたいに1人で
はしゃいでる遥を見てたら
なんやかんや楽しい。
わざと肩をぶつけたらやり返して
きて注意されて遥は拗ねて
ぐちぐち文句言うてた。
入学式も終わり教室に戻って
席についた。
「横やなっ♪」
「うわっ!」
いきなりしゃべりかけられて
驚いてしまった。
「あっ。ごめんごめん。」
そこにいたのは中原明。
俺の横の席だった。
「いいで。俺も悪かった。」
「こいつ愛想なくてごめんな〜。」
この聞き慣れた声は、遥。
「いいよ。
私が悪かったし。」
「俺、遥♪
明くんの大親友♪」
「大親友じゃないし。
普通に友達やから。」
「二人ともおもしろいな♪
私は中原明。
遥くんよろしくね♪」
「あっ。今朝大丈夫やった?
こんなどでかいのとぶつかった
らしいやん?」
おい。どでかいってなんやねん。
「私のせいやから大丈夫。
てか私こそ高見里くんごめん。」
「全然いいで。」
いきなり話題をふられて驚いてしまって声が裏返ってしまった。
「うわ。明だせー。(笑)」
「黙れ。」
このままでは俺=ださいになる。
「高見里くんおもしろい♪」
「やろ?
明は最強におもろいよな。」
遥は目で俺いいこと言ったやろ?
みたいなどや顔。
「うん♪」
よかった。