運命の人


そして、今日は入学式。

「明ー!
飯できたらすぐおりや。」

おかんの声が上まで聞こえてくる。

「今からいくわ。」

そのまま下おりてリビングに
入ったら今年大学1回生の姉貴と
もうすぐで出勤のおとんが朝食を食べてた。
俺もいつものように姉貴の横で食べる。

「明今日の入学式行けんわ。」

あー。それ昨夜聞いた。

「おぅ。」

「いい加減彼女つくりーや。」

姉貴の嫌味が始まった。
いつもこんな事を言って俺を怒らせる。

「別に関係ねぇし。」

「まぁ、あんたなんかに惚れた女
見てみたいもんやわ。

お母さん、お父さん、ばか明
私もう行くな。
ごちそうさまでした。」

嫌味言ってからのごちそうさま。
これは定番。

「いってらっしゃい。」

おかん、おとん、俺で姉貴を
送りだす。

「いってきます。
てか、もう遥くん来てるで!」


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