運命の人
学校の通学中に綺麗な桜並木がある。
「オープンハイの時はまだつぼみ
やったのになー?」
遥が呟いた瞬間俺も桜を見た。
つぼみやったら桜わ淋しいけど
満開の桜は、俺らの入学を祝って
くれてるみたいやった。
「ほんまやな。」
「てか、あの子かわいい〜!
やばっ!あの子俺みてたで?
なぁ!明見てたか?」
おいおい。俺の呟き無視か。
独り言に聞こえたんか?
俺淋しい奴見たいやんけ。
「なぁ!なぁ!」
「なんや?」
「あっちの子とそっちの子
どっちがいいと思う?」
まじでこいつ怠いわ。
「見えんからわからん。」
「あんなべっぴんがお前には
みえんのか?」
は?お前が言うのが遅いねん。
「しゃーないやん。
ほら、早くクラス見に行こや。」
「ほんま明信じられんわ。」
遥はぶつぶつ文句言いながら
俺に横に歩いてた。