恋雨‐koiame‐
「ごめん。今日ちょっと用事あるから」
「…そっか!
また明日な!!」
「…うん
またあした」
そう言ってあたしは
街へ出た。
なんか一人になりたくなったんだ。
それに
紀田と一緒にいたら
紀田がダメになる気がした。
見上げたら曇り空。
雨降りそうだなぁ。
それにも関わらず、
壁に背を預けて目を閉じてみた。
目の前を行き交う人達を
音だけで感じながら
時間が過ぎてくのを感じていた。
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