恋雨‐koiame‐




「俺はまだあいつのこと忘れられてない。

それもいーの?」


「じゃあ聞くけど、
無理矢理忘れられんの?」


「……無理」




小さな声でそう言った。



忘れようと思って忘れられるもんじゃないんだよ。


だから、自然と忘れるまで待てばいーじゃん。







「もう!!
男のくせにうじうじ悩むな!!」


「いやいや!
男にも悩ませてくれよ!!



……でも、ありがとう。
なんかスッキリした」






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