【続】WolfPrince1
「お化け屋敷だって♪
なんかドキドキしちゃうなぁ、ね。
俊っっ!!」
「え。
入りたいの?海子。」
「うん!!」
満面の笑みでうなずくと、俊は手を握ってお化け屋敷の中へ入って行った。
中は暗いし・…見えないし。
あるのは俊の背中だけ。
「なんかつまんないな、ここのお化け屋敷。
な?海子。」
「きゃーっ!!俊、助けてぇ!!」
つまらないっというお化け屋敷も私にとっては怖いものだった。
人生初のお化け屋敷は。
…こう終わった。