七日間ゲーム


呉羽たちは来た同じ道をさっきより重い足取りで歩いて帰った。


みんな黙ったまま歩いた。


『ぐぅ~』


静かな空間に誰かのお腹の虫が鳴った。


「……え」


呉羽と琉嘉が見合わす。


恥ずかしそうに慶一がお腹を押さえている。


呉羽と琉嘉は軽く吹き出した。


「慶一、可愛い………」


「………笑うなよ!!」


と慶一は膨れた。


すると呉羽のお腹の虫も『ぐぅ』っと鳴り響いた。


「……私も鳴っちゃった。」


「呉羽タイミング良すぎ!」


と琉嘉が爆笑しながら言う。


「……でも、あたしも鳴りそう。お腹すいたね。なんか食べにいかない?近くのファミレスとか喫茶店に……」


と琉嘉が言うと、二人は即で同意した。

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