七日間ゲーム


すると琉嘉がグラスの中に入っている氷とジュースをストローでグルグルと混ぜながら、


「……あたしもよく分からないけどさ、それ出来たら“管理人”が誰なのか分かるのにね……。


だって、あのサイトに載ってる情報、“管理人”はあたしたちの知ってる人かも知れないんだよね?


もしかしたら告別式に来てたかも知れないんだよね?


分かったら………被害を抑えられるかもしれないのに……」


と下を向いた。


すると慶一が、


「仕方ねぇだろ………。自分達に今何が出来るのかを考えて、今すべきことをやるしかないだろう。」


と呟いた。


呉羽と琉嘉は頷いた。


慶一はちらりと時計を見て、


「腹も満たせたし、暗くならないうちに帰るか……」


「そうだね」

「それが今すべきことかもね……」


と伝票を持ち、席を立った。

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