七日間ゲーム


呉羽と別れたあとは、二人とも沈黙で、流れる空間は静かだった。


「ねぇ、慶一……。“管理人”を名乗る人は何のために、あたしたちを狙っているのかな………」


慶一は一瞬、琉嘉を見て、すぐに目を反らした。


琉嘉の質問に動揺しているようだ。


何を答えればいいのか分からず、黙り込む。


「………分からないけどさ、俺たちに何らかの恨みを持ってるんじゃないのかな?その“管理人”は………。殺人事件を起こしてまで、俺たちのこと不満に思うことがあるんだろう……」


「そうだよね……。あたしはあんまり自覚無いんだけど……慶一は何か自覚してることある?」


と琉嘉が聞くと慶一がさらに動揺した。

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