七日間ゲーム


「……ま、まさか。あるはずねぇだろ。あったら普通、犯人分かるじゃねぇか。変なこと聞くなよ………」


「ゴメン………不安なんだもん」


と小さく言った。


また沈黙………。




その静かなまま、琉嘉の住むマンションの前に着いた。


琉嘉の家はちょっとしたお金持ちらしく、いつ見ても立派なマンションだ。


「送ってくれてありがとう。慶一ん家、さっきの曲がり角、曲がらないといけなかったのに……わざわざ」


「いいよ、そんなこと。琉嘉、女の子だし心配だから見送りたかったんだよ。」


「……ありがとう」


「琉嘉、さっき俺が呉羽に言ったように、何でもいいから電話しろよな?」


「うん。ありがとう。慶一もちゃんと用心してね?」


「あぁ」


「じゃあね」


と二人は別れた。


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