七日間ゲーム


この曲がり角を曲がれば家が見えてくるというところで、一瞬、物音が聞こえた。


身体がビクッとして、背筋が冷える感覚がした。


気になり、周りを見回した。


すると一匹の犬が慶一に刷り寄ってきた。

「なんだ、野良犬かよ……。ビックリさせんなよ、お前」


弁当の匂いに反応したのだろう。尻尾を振りながら、物欲しそうな鳴き声をした。


「……俺、犬に好かれてんのかな?」


と苦笑しながら、その犬から離れた。


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