七日間ゲーム
コツン………。
後ろで足音が聞こえた。
今度は犬じゃない。確実に人間だ。
ゾッとしたが、振り返らず、前に進もうとした。
コツン、コツン、コツン………
足音は近付いてくる。
自分の歩くスピードに合わして足音は速くなり、自分が止まれば足音は消える。
まさに自分を追っている。
ストーカー?
ストーカーだとすれば、それはそれで問題だが、ただのストーカーだと信じて後ろを振り返った。
だが後ろには誰もいない。
「ただのストーカーだ……きっと」
とボソッと独り言を言って、前に進もうとした。