七日間ゲーム


慶一は目を覚ました。


慶一は、どこかの国の死刑囚のように、十字架に貼り付けられていた。


手のひらや足を十字架に張り付けているのだから、痛いはずなのに、まったく痛みは感じなかった。


すると、コツン、コツン……という足音が聞こえた。


「……こんばんは」


そこに立っていたのは、あの女だ。


女はフッと怪しげに笑った。


「なんで………お前が……」


声が震える。


驚きで目を見開いた。


「あ~、ビックリしちゃった?私がこんなことする奴に見えないって?そーだよね、キャラ崩壊しちゃったよね~」


と軽々しく女は言った。


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