七日間ゲーム
琉嘉side
琉嘉は未唯菜との電話が終わったあと、早速、呉羽に電話をかけた。
『もしもし。琉嘉、おはよう。どうしたの?』
「あ、おはよう。あのね、今、慶一のお姉さんから電話があったんだけど、お姉さんが出掛けてて帰ってきたら、慶一が家に居なかったんだって
何か知らない?」
『え?!……知らないよ。ねぇ、それって………』
「慶一はきっと無事だもん!!きっとどこかにいるもん!!変なこと言わないで!」
琉嘉は弱音をはいた呉羽にキツい口調で言い放った。
『………ゴメン』
「あ、ううん……。あたしこそ自棄になっちゃってゴメン……」
「ううん、弱音をはいた私が悪いの……。ゴメンね」
少し沈黙が走った。
『………あの、私たちこれからどうすればいいの?慶一に電話してみるとかしないと………』
「違うの。慶一はケータイ置きっぱなしで家を出ちゃったみたい」