七日間ゲーム
『じゃあ連絡さえとれないってこと?』
呉羽はため息混じりに言った。
「そうなの………。無事かさえ分かれば安心できるんだけど……」
『それは警察とかに言ったのかな?』
「それは聞いてないから分からないの……」
『そっか………。私たちに今協力できること……ないのかな』
「うん………どこを探せばいいのかも分からないし……」
また沈黙が走る。電話してるだけなのに空気が重い。
その重い空気を呉羽の声が貫いた。
『あの………私たちが出来ることって探すことだけじゃないんじゃないかな?
そりゃ探すことは、どこ探せばいいのか分からないし、私たちも命狙われてるわけだから危ないよ
でも、私たちが今連絡できるクラスメートとか、慶一の知り合いとかに電話で聞き込みしてみたりは出来ないかな』