七日間ゲーム


「つまり、今、あたしが呉羽に電話で慶一の居場所知らないかって電話してるようにってこと?」


『うん、そういうことになるね』


「それしかないか………。他の子に説明とか、それぞれしないといけないから大変だね………」


呉羽になら、七日間ゲームについて知っているから“慶一が居ない”というだけで伝わるのだが、他となると面倒だ。


『気が遠くなりそうだけど、慶一を探し出すためだもん。友達として何かしないといけないし、頑張ろう。協力すればすぐ見つかるよ。』


「そうだね、慶一はきっと生きてる……そう信じて頑張ろう」


『うん。じゃあ私は連絡先知ってる男子に連絡するから、琉嘉は女子にして?』


「わかった。じゃあ連絡済みの子とかはメールで教え合おう」


『うん。じゃあ後でメールする』


「うん、じゃあ後で」


とお互い、電話を切った。


早速、琉嘉は連絡できる女子に片っ端から聞き込み電話をかけ始めた。

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