七日間ゲーム


片っ端から聞き込みしたものの、未だに情報はゼロだ。


気が付いてみれば朝だったはずが、お昼を過ぎ、時計は15時を指していた。


そう言えばお腹が空いている。


しかもケータイの充電が残り一つになっていた。


琉嘉はため息をつきながら、ケータイに充電器を射し込み、ベッドに倒れこんだ。


すると呉羽から着信があった。


『もしもし、琉嘉?そっちはどう?』


呉羽の声にも元気がない。


「ダメダメ……。情報ゼロ。呉羽も……?」

『……うん。』


「そっか………」


沈黙が走る。


『ねえ、琉嘉………私たち、まだ出来ること無いのかな?信じて待つことしか出来ないの……?』


「仕方ないよ……。これ以上は………」


『そう………だよね』


「………大丈夫!慶一のお姉さんから電話とかあったら、すぐ呉羽にも伝える。だから信じよう。」


『うん………そうだね』


とお互い、さっきとか違った重い空気のまま、電話を切った。


琉嘉side.end

< 145 / 207 >

この作品をシェア

pagetop