七日間ゲーム
片っ端から聞き込みしたものの、未だに情報はゼロだ。
気が付いてみれば朝だったはずが、お昼を過ぎ、時計は15時を指していた。
そう言えばお腹が空いている。
しかもケータイの充電が残り一つになっていた。
琉嘉はため息をつきながら、ケータイに充電器を射し込み、ベッドに倒れこんだ。
すると呉羽から着信があった。
『もしもし、琉嘉?そっちはどう?』
呉羽の声にも元気がない。
「ダメダメ……。情報ゼロ。呉羽も……?」
『……うん。』
「そっか………」
沈黙が走る。
『ねえ、琉嘉………私たち、まだ出来ること無いのかな?信じて待つことしか出来ないの……?』
「仕方ないよ……。これ以上は………」
『そう………だよね』
「………大丈夫!慶一のお姉さんから電話とかあったら、すぐ呉羽にも伝える。だから信じよう。」
『うん………そうだね』
とお互い、さっきとか違った重い空気のまま、電話を切った。
琉嘉side.end