七日間ゲーム
17時頃
公園で男の子が一人で遊んでいた。
この時間まで一人で遊んでいるのだから家が近いのだろう。
そこにお母さんらしき人が歩み寄る。
「孝太、もう暗くなるから帰るわよ。ご飯も、もうすぐできるから」
と声をかける。
「うん」
男の子が笑顔で振り返り、その場からバッと離れ、お母さんに駆け寄る。
「あ、孝太、あれどこで拾ったの?」
お母さんが指差すのは、男の子が今まで遊んでいた、どこで拾ったものらしき空き缶だった。