七日間ゲーム
母が電話を切ってから、
「呉羽、事件がしばらく落ち着くまで学校、お昼までにするって」
「え、テスト期間中のスケジュールみたいな感じってこと………?」
「多分。」
帰るのが早いのは嬉しいが、呉羽の家は母もパートで、父もサラリーマンで昼間は家にいない。
だから一人の時間が長くなるため怖い。
早く帰れると知った瞬間、琉嘉からメールが届いた。
『今日学校終わったらうちに泊まってくれない?』
いつもなら琉嘉のメールには絵文字や顔文字、デコメなどついてくる。
だが今回のは素っ気なく文だけで短い。
それどころか慶一のことを一切触れていない。
きっと文で慶一のことを書くのが怖かったのだろう。
しかも唐突すぎる提案に、呉羽は返事に困った。