七日間ゲーム
帰りのSHRが終わり、芽依が鞄を急いで持ち、慧の席に駆け寄った。
「慧、早く行こう?」
実はこの2人は付き合っているのだ。
今日はデートをしようと約束していた。
「分かってるから、まぁ、急かすなよ」
と慧は苦笑した。
琉嘉が芽依に近寄る。
「芽依、テンション高いね。」
「うん!だって久々のデートだもん。」
と笑顔で答える。
「おまたせ」
と慧が鞄を持ち、席から立ち上がった。
芽依は早速、慧の腕にしがみついた。まるで飼い主にベタベタの犬みたいだ。
「ったく、芽依は………」
と慧は呆れつつ、笑った。
「じゃあ、また明日」
と慧と芽依は、琉嘉と慶一に言い残して、教室を出ていった。