七日間ゲーム


そこには


「あ~、惜しいなぁ。そのまま落ちちゃえば良かったのに……。」


と薄気味悪く笑う、よく知っている女がいた。


慧を上目遣いで、鋭く見下ろす。



「お、お前は……………」


と慧は名前を呼ぼうとした。



すると、女は人指し指を慧の唇に軽く付けて、


「しー。静かにしなきゃ、唇、縫い付けちゃうぞ?」


と女が笑いながら言うと、慧の唇が金縛りにあったかのように、動かなく、喋れなくなった。


慧は人間離れした女の行動に、恐ろしさを感じた。


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