七日間ゲーム
用意された制服をモソモソと着て、階段を降りて、下のリビングに向かった。
リビングへ繋がるドアを開けると、両親と名乗る人たちが優しく声をかけてきた。
「あら、呉羽。おはよう。」
「おはようございます……。」
私は勿論、この人たちのことも忘れている。
「学校……本当に大丈夫?」
朝ごはんを準備する母が声をかける。
「母さんの心配と思う気持ちも分かるが、甘やかしちゃこのまま前には進めんだろう。呉羽も、もう大人なんだから、きちんとやっていけるさ。」
と礼儀正しそうな父が言う。
「そうね、」
と母は言ったが、まだ心配そうだ。