七日間ゲーム
慧は、もともと幼馴染みだったため、家族全員が付き合ってることを知っているのだ。
「……違うもん。」
喧嘩なんかじゃない。
喧嘩だけだったら、どれだけ良いだろう。
喧嘩してもいいから帰ってきてほしい。
ただ連絡だけでもしてほしい。
芽依は涙が出そうになったが、抑えて、箸を茶碗の上に置いた。
「ごちそうさま」
と手を合わせ、皿を一つにまとめて、流し台に運んで、自分の部屋に向かった。
いつもの芽依とは様子が違うので、家族のみんなは首を傾げながら、目を見合せてた。