七日間ゲーム
「私は大丈夫です。心配しないでください。」
呉羽は軽く微笑んで言う。
前までは、きっと敬語なんかじゃ無かったんだろう。でも今はつい敬語で喋ってしまう。
「私、顔を洗ってきます。」
と洗面所に向かった。
それから母が作った朝ごはんを食べて、母から渡された鞄を持ち、家を出た。
幸い、学校の道順や、よく行ってた店の道順などは覚えていた。
家の広い庭を越えると、家の塀に背中合わせに寄りかかっている女の子が目に入った。
女の子も呉羽に気付く。