七日間ゲーム
受話器を手に取り、耳に当てた。
「もしもし、お電話かわりました」
と言うと、少し高めの女性特有の電話声が聞こえてきた。
『あら、慶一くん。久しぶりに声聞くわね』
慶一と、芽依と、慧は幼なじみなのだ。
「そうですね、最近家にも行ってませんし。お久しぶりです」
『ホントよ~。いつでもうちに遊びに来ていいのよ?おばさん、慶一くんに会いたいわ~』
世間話ばかりで本題が中々始まらないので、
「おばさん、それで本題を………」
と言うと、
『あ、そうね。いつも無駄話しちゃうのよ……。
あのね、芽依の居場所とか知らない?』
慶一は一瞬、悪寒がした。