七日間ゲーム
慶一は早速、琉嘉に電話するため、二階に上がった。
アドレス帳から琉嘉の名前を呼び出して、ボタンを押した。
『はい、もしもし。慶一………?』
と4コールくらいしたところで、電話が繋がり、琉嘉の声が聞こえた。
「あぁ、ゴメンな、遅くに」
『別に大丈夫だよ。あんまり遅くないし。慶一から電話があるなんて珍しいね。なに?』
慶一は軽めに息を飲んだ。
「落ち着いて聞けよ?」
『え、あ、うん………』
「芽依の母親から電話があったんだが、芽依が家に帰ってこないらしい。
やっぱりアイツは風邪なんかじゃなくて、慧を探しに行ったんだ!!」
『そ、そんな………』
しばらく沈黙が走った。