七日間ゲーム
テレビを見ていた父が、
「お、同じクラスなのか?」
と聞いてきた。友達の話はしたことはあるが、名前は教えたことがなかったのだ。
「そう、同じクラス……。友達……なの」
声が震えるし、泣きそうになる。
そんな時、家の電話が鳴り響いた。
母が電話をとる。
「…………はい、分かりました。娘に伝えておきます。
……あ、はい、失礼します」
と言い、母は電話を置いた。
連絡網だったらしい。
呉羽の家は連絡網の最後尾だったので、あとに回す必要がない。
「お母さん、連絡網だったんでしょ?何だって?」
と呉羽は問い質した。