七日間ゲーム


家の庭を抜けると、そこに琉嘉と、慶一がいた。


琉嘉が居るのはいつものことだが、慶一が居ることは珍しい。いや、初めてだ。


でもなんとなく、慶一がここに居る理由は分かる。


「………おはよう」


「おはよう……ニュース見た?」


と聞かれ、呉羽はコクンと頷いた。


「なにこれ………、本当に、あのメールの内容と一緒じゃない!!もしかして本当にあたしたちも危ないんじゃ………」



そんな時、


「………落ち着け、琉嘉ッ!!」


と、パニックになっている琉嘉の肩をグッと掴んだ。


「離して!!!」


琉嘉は叫びながら慶一の手を肩から無理やり引き剥がした。


空気が重く、シーンとしていたので、慶一と呉羽はビクッとした。

< 81 / 207 >

この作品をシェア

pagetop