七日間ゲーム
家の庭を抜けると、そこに琉嘉と、慶一がいた。
琉嘉が居るのはいつものことだが、慶一が居ることは珍しい。いや、初めてだ。
でもなんとなく、慶一がここに居る理由は分かる。
「………おはよう」
「おはよう……ニュース見た?」
と聞かれ、呉羽はコクンと頷いた。
「なにこれ………、本当に、あのメールの内容と一緒じゃない!!もしかして本当にあたしたちも危ないんじゃ………」
そんな時、
「………落ち着け、琉嘉ッ!!」
と、パニックになっている琉嘉の肩をグッと掴んだ。
「離して!!!」
琉嘉は叫びながら慶一の手を肩から無理やり引き剥がした。
空気が重く、シーンとしていたので、慶一と呉羽はビクッとした。