七日間ゲーム
琉嘉はいつもより、若干早口口調で、
「いっつも慶一は気休めばっかり!!もう止めてよ!!どうせまた大丈夫だよとか、今は落ち着いて待とうとか言うつもりだったんでしょ?!
聞くけどさ、大丈夫って何がどう大丈夫なの?!その自信はどこから来るわけ?!」
と言い放った。
一瞬、重苦しいような沈黙が走った。
琉嘉はハッとして
「………ゴメン。言い過ぎた」
と小さな声で謝った。
慶一は首を横に振り、
「……いや、俺が悪かった。確かに俺、いつも気休めばっかり言ってるよな。
気がつかないうちに“落ち着いて”とか“大丈夫”とか……そんな無難な言葉に逃げてたんだ……。
ゴメン、気を付けるよ。」
琉嘉は頷いた。
そこを呉羽が間に入り、
「ねぇ、早くいかないと……」
と切り出した。
「そうだね。」
と学校への道を三人は歩き出した。